2022年12月に近畿大学の学生と共に上演したHANAPLAY新作「贅沢な時間」の創作過程を追ったドキュメントブックです。たんぽぽの家アートセンターHANAの演劇プログラム“HANAPLAY”の演劇がどのように創作されるのか。“HANAPLAY”のメンバー、近畿大学の学生など、関わった様々な人の視点を交え、創作の工夫や発見などを紹介しています。
障害のある方、施設で働く方、演劇に携わる方、そのどれにも当てはまらない方も、多くの方が演劇というツールを使ってつながることができればとの思いで制作しました。演劇を使った他者とのつながりを私たちの創作を事例に参考にしてもらい、実践、発展させていただきたいと思います。
【目次】
●chapter 01 メンバーそれぞれの物語から紡がれる脚本
●column 時間の物語
●ESSAY 01 障害のあるメンバーとの演劇の時間 佐藤拓道
●chapter 02 物語を身体に馴染ませ、身体から物語を立ち上げる HANA PLAY の稽古風景
●column 今日もトイレで
●ESSAY 02 ケアすることは振付~移乗とは命がけで突っ立った肢体である~ 藏元徹平
●chapter 03 近畿大学とのコラボレーション! 違いを前提とした共同制作のプロセス
●interview 大学生インタビュー
●column 今日もトイレで
●chapter 04 演劇を裏側で支えるスタッフの仕事
●interview 演劇って楽しい ?
●column 今日もトイレで
●chapter 05 日常という名の演劇は、これからもつづく~本番とその後~
『贅沢な時間』脚本
●アートセンター HANA とは?
●HANA PLAYメンバー名鑑!
●HANA PLAYの歴史
●おわりに